ビルメンは技術職ではなくてサービス業だという言葉を聞きました。それは本当ですか?
この記事は上記のような疑問を持っている方のために書きました。
これからビルメンへの転職を目指している皆さん、ビルメンにどのような印象を抱いていますか?
- 機械相手に黙々と仕事
- 設備の修理
- 人と話すことはほとんど無い
私は一番最初にビルメン(設備管理)という仕事を知った当初、このような印象を抱いていました。
しかしビルメンについて調べていき、実際に系列ビルメンとして働き始めると、このイメージは間違いだということに気付きました。
この記事では、私がビルメンの仕事内容について、技術職ではなくサービス業だという感想に至った根拠を書いていきます。
私と同じようにビルメンの仕事は技術職だと思っている方、これからビルメンへの転職を考えているけど仕事内容がよく分からない方などはぜひご覧ください。
【悲報】系列系ビルメンの仕事内容では技術は身に付かない
私が思うに系列ビルメンとして仕事を続けてもいわゆる技術力というものは身に付かないと思います。
何故かと言うと、技術が必要な仕事は協力会社や専門業者にお願いするからです。
何かトラブルが起きた時も一次対応をした後に専門業者へ連絡を入れて来てもらって、解決することがほとんどです。
系列ビルメンの役割はそういった協力会社さんと折衝して、その結果をビルオーナーへ報告することが主となります。
もちろんオーナーに説明ができるようにどのような対応や工事をしたのか理解しておかないといけませんし、分からないことがあれば専門業者さんに質問したり自分で調べたりして学びます。
しかしやったこともないことをいきなり見様見真似で出来るはずもありませんし、素人が適当に直して前より悪化したりしたら最悪です。
このような理由で系列ビルメンは技術が身に付く仕事では無いのです。
仕事内容について詳しくは下記の参考記事で。
【独立系編】設備管理会社の基礎的な仕事内容を紹介【ビルメン】
系列ビルメンがサービス業と言われる3つの理由
技術が身に付かないことが分かっていただけた後で、次はビルメン(設備管理)の仕事がサービス業だと言われる理由を説明します。
私自身、系列ビルメンの仕事を始めてみて、ビルメンに対するイメージが少し変わりました。
予想以上にサービス業だなと日頃の経験を通して感じたのです。
それは以下のような3つの理由からです。
コミュニケーションをとったり会話する機会が予想以上に多い
先ほど説明したように系列ビルメンの仕事には専門業者の折衝やビルオーナーへの報告・提案など人に説明したり会話したりするような場面が多くあります。
他にもテナントの人とやりとりしたりビルに来ているお客さんとやりとりしたりコミュニケーションを取る機会がたくさんあります。
さらに同僚とは長い時間一緒に過ごすわけですし、警備や清掃の人たちとも上手く連携していかないと仕事が大変です。
このように人との関わりは多岐に渡り、とても機械だけを相手にして1日が終わるような仕事ではありません。
このような人との関わりが苦になるような人はビルメンはきついかもしれません。
もちろん環境は現場によって千差万別なので比較的コミュニケーションの機会の少ない個人がマイペースで過ごしているところもあるかもしれませんが、それは運に左右されるでしょう。
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事務処理能力が重視される
よく言われますが系列ビルメンは書類仕事が多いです。
報告書や見積書などたくさんの書類を扱います。
技術力よりも事務処理能力やパソコンなどのIT能力が重宝されるのです。
如何に迅速に分かりやすい書類を作って仕事を進めていくか、これがビルメンがサービス業だと言われる所以です。
ユーキャンのマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)講座 の資格を取っておいたら有利になると思います。
技術より資格が大事になる
系列ビルメンでも技術力は持っていた方が良いに決まっています。
しかし多くの場合は先ほど述べたように外注してしまうので、自分の技術力をアピールする機会があまり無いのです。
そんな状況ではむしろ技術より資格が重要視されます。
使う機会が極端に少ないけど技術力のある人より難関ビルメン資格を取得した人の方が評価されやすいのです。
出世や昇進の条件に難関ビルメン資格の取得を挙げている会社はありますけど、技術力の社内試験などを課される会社は聞いたことがほとんど無いです。
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技術を身に付けたいなら独立系ビルメンになるのが良い
技術力を身に付けたいと思う方は独立系のビルメン会社へ行くことをおすすめします。
外注は極力やらないで、なんでもかんでも自分たちでやってしまう現場に行くと技術的なことも色々学べるはずです。
とは言えビルメンがいくら頑張っても、毎日のように専門的な業務に集中している業者さんには到底敵いません。
本当に技術を身に付けたいならやはり専門の会社へ行き、研修と勉強と毎日の業務を通じて身に付けていくしかないでしょう。
【設備管理の仕事内容】私の職場で一番しょうもない月次点検を紹介
技術が身に付く仕事ってどんなもの?
技術を身に付けたい場合はどんな会社でも良いですが、専門特化していて実際に現場で作業できる会社へ行きましょう。
例えば下記のような会社です。
- 電気工事会社
- 消防設備会社
- 設備工事会社
- 空調会社
- 水道工事会社
いわゆる職人系ですね。
このような会社へ行き、まずは見習いからスタートして徐々に経験を積んでいき成長していきます。
手に職を付けて自分の市場価値を高めていくことはこれからの時代に大事なことです。
人工知能が発達して人間の仕事が無くなっていっても、手に職を付けてこれらの現場での仕事が出来る人は食いっぱぐれる心配も少ないでしょう。
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【メリット】ビルメンと電気工事士どっちを選ぶか?【デメリット】
機械だけを相手にすると思って系列系ビルメンになると後悔する
「ビルメンになってひたすら機械だけをいじるんだ!」
さすがにこんな風に思ってビルメンに来る人は少ないと思いますが、もしそういう人がいたら系列系ビルメンにはならない方が良いです。
人と話しまくって、書類ばっかり作らされて、ギャップを感じるはずです。
そんな後悔をしないためにも事前に仕事内容はしっかり調べましょう!
リクナビNEXT などを活用して求人内容を詳しく見ていけば仕事内容も想像できます。
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まとめ
- ビルメンは技術職ではなくサービス業
- 技術的なことは協力会社や専門業者に頼む
- 仕事は折衝・会話・コミュニケーションがメイン
- 人との関わりが苦になる人には実はきつい
- 事務処理能力や資格の方が重要視される
- 技術的なことがしたいなら独立系ビルメンがおすすめ
- 手に職をつけて技術で食っていきたいなら専門業者へ行こう
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