【5点セット】ビルメンに消防設備士は必要か?解説する

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ビルメン(資格)

「ビルメン5点セットって聞いたんだけど何?」

「ビルメンに消防設備士って不要なの?」

こんな疑問を持っている人はいませんか?

4点セットやら5点セットやら、ややこしいですね(笑)

この記事では、

「ビルメンに消防設備士は必要か?」

という内容で現役ビルメンの私が解説しています。

  • ビルメンの資格について興味がある人
  • 消防設備士の必要性や優先順位について知りたい人

これらの方はぜひ最後まで読んでみてください。

ビルメン5点セットとは?

ビルメン5点セットという言葉を聞いたことがありますか?

これは「ビルメン4点セット+消防設備士」のことだと一般的には言われています。

  • 第二種電気工事士
  • 危険物乙4
  • ボイラー技士2級
  • 第三種冷凍機械責任者
  • 消防設備士

これらの資格で、ビルメン初心者が最初に取得を目指すモノになります。

消防設備士って何?どんな資格?

消防設備士とは、

  • 消火設備(スプリンクラーなど)
  • 警報設備(自動火災報知設備など)
  • 避難設備(誘導灯など)

ビルにあるこれらの設備の工事・点検・整備を行う国家資格者です。

消防法により定められ、消防設備士の免状を持った人でないと、これらの仕事に従事することが出来ません。

消防設備士には甲種(1~5・特)乙種(1~7)があり、出来る事の範囲が違います。

甲種・・・消防設備の工事・点検・整備が出来る

乙種・・・消防設備の点検・整備が出来る

「甲種と乙種どっちが良いの?」と疑問に思う方も多いと思います。


ビルメンだったら乙種で十分です。


ビルメンが消防設備士を取るならどれがいい?

数ある消防設備士の種類の中でビルメンの仕事と馴染みが深いのは、

  • 消防設備士乙4(自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備)
  • 消防設備士乙6(消火器)
  • 消防設備士乙7(漏電火災警報機)

これらになります。

ビルメンがひとまず消防設備士を取得するなら上記から取っていくのがおすすめです。

乙4と乙7は電気系になるので、電気が好きなビルメンには特におすすめします。

取得する順番は4→6→7がおすすめです。

乙4と乙6ならどっちが良いかは個人の好みで良いかなと僕は思います。

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【結論】ビルメン(設備管理)に消防設備士は必要なの?

私はビルメンに消防設備士は絶対的に必要では無いと思っています。

ただし、持ってて損は無いので、余裕のある人は取得してみれば良いと考えます。

消防設備士よりも第二種電気工事士やビル管(建築物環境衛生管理技術者)の方がよっぽど大切です。

なぜ、ビルメンに消防設備士は必要ないと思うのか、その理由は以下のようになります。

それは消防設備の工事や点検、整備などの実際の仕事は外注先にお願いすることがほとんどだからです。

ビルメンが資格を使って実際に工事をしたり点検をしたりすることはほとんどありません。

もちろん外注先と打ち合わせなどもしますし、オーナーに説明もしますので、知識としてはあった方が絶対に良いです。

それでも無理に資格まで取る必要があるかどうかは分かりません。

それよりもまずは電気工事士やビル管などの優先順位の高い資格もあります。

私の周りの同僚のビルメンでも消防設備士を持っている人は少ないです。

少ないからこそ所長からはたまに「そろそろ消防設備士も取っておけよ」と言われたりします(笑)

必要ないと言っといてなんですが、私は消防設備士の乙4,乙6,乙7は取得しました。

それは消防設備士を取得することにメリットがあるからです(後述します)。

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消防設備士を取得することのメリット3選

消防設備士を取得することのメリットは以下の3点です。

  • 消防設備に関する知識がつく
  • 資格手当がつく
  • 社内の評価や転職に多少は有利

それでは各項目を深堀りします。

消防設備に関する知識がつく

作業を外注先に任すと言っても、打ち合わせをしたり一次対応をするのはビルメンの仕事です。

その時に一切知識がないとやはり厳しいです。

消防設備に関する最低限の知識を体系的に学ぶのに消防設備士の資格を勉強することは有効な手です。

知識がつくと業者の人ともある程度話せるようになりますし、オーナーからの信頼にも繋がるのでおすすめです。

資格手当がつく

会社によっては資格手当がついて給料が上がる場合があります。

一般的な金額は1000~3000円くらいでしょうか?

手当がつかない場合でも一時金という形でいくらか貰えたりする場合もあります。

そこまで難しい資格でもないので、給料を上げることを目的に挑戦してみるのも良いと思います。

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社内の評価や転職にも多少有利になる

先程も書きましたが、消防設備士はどうしても取らないといけない資格ではないですけど、上司や所長から取得を促される場合もあります。

ビルメンは資格を取ってナンボの世界なので、会社からしても出来れば取って欲しいと思っているはずです。

だからこそ取得していけば多少は会社からの評価も上がっていくはずです。

それに転職の際にもプラスに働くでしょう。

実際に消防設備士の資格を取得してその知識を活かして業者とのやりとりをした経験などを面接で話せばかなりのアピールになるはずです。

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おまけ:ビルメン8点セット

この記事ではビルメン5点セットを解説しましたが、さらに進化したものとして「ビルメン8点セット」なるものもあります(笑)

ビルメン8点セットとは、「5点セット+三種の神器」を言います。

要は、

  1. 第二種電気工事士
  2. 危険物乙4
  3. ボイラー2級
  4. 第三種冷凍機械責任者
  5. 消防設備士
  6. ビル管
  7. 電験三種
  8. エネルギー管理士

これらの資格の総称です。

ビルメン業界で一番有名な資格群がこれらになるので、これからビルメンの世界に足を踏み入れる人は覚えておいて損はないです。

まとめ

いかがでしょうか?

「ビルメンに消防設備士は必要かどうか?」という点と「5点セット」についての解説でした。

復習すると、

  • ビルメンに消防設備士は必ずしも必要ではない
  • 余裕があれば取得すれば良い
  • 取得するなら乙4、乙6、乙7がおすすめ
  • 第二種電気工事士やビル管を優先的に取ろう
  • 仕事は外注することがほとんどなので知識があれば良い

消防設備士を取得するメリットは次の3つになります。

  • 消防設備に関する知識がつく
  • 資格手当がつく
  • 社内の評価や転職に有利

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