ビルメンを目指す方やビルメンになって間もない方がまず目指す資格は「設備管理4点セット」です。
この記事ではビルメン4点セットの中の一つである「第三種冷凍機械責任者」の資格について紹介しています。
- 3冷ってどんな資格なの?
- おすすめの勉強方法は?
- どの参考書が良いの?
これらの疑問に第三種冷凍機械責任者試験に一発合格した現役ビルメンである私がお答えします。
ビルメンを目指す方や資格に興味のある方は良ければ読んでみてください。
ちなみに「ビルメン4点セット」の参考記事は下記にリンクを貼っておきますので、時間があれば読んでみてください。
第三種冷凍機械責任者ってどんな資格?
第三種冷凍機械責任者の資格はビルメン4点セットの中の一つで、ビルメンをやるなら持っておきたい資格です。取得すると資格手当のつく会社もありますよ。
この資格を取得すると冷凍に係る高圧ガスの製造施設の保安業務をすることが可能になります。
1種~3種まで種類があり、3種でしたら1日の冷凍能力が100トン未満の施設の保安が出来ます。
第一種冷凍機械責任者 | 全ての製造施設の保安が可能 |
第二種冷凍機械責任者 | 1日の冷凍能力が300トン未満 |
第三種冷凍機械責任者 | 1日の冷凍能力が100トン未満 |
ちなみに第一種は大学工学部卒業程度となっています。
そしてこの試験では「冷凍サイクル」というものを中心に勉強します。
冷凍サイクルとはエアコンの仕組みみたいなもので私は勉強していてなかなか面白かったです。
エアコンやクーラーがどういう原理で稼働しているのか、昔から謎だったんですけど、この資格を勉強することで理解することが出来ました。
単純にビルメンをやる上で役立つ知識なのでおすすめです。
冷凍機械責任者の需要は?
もちろんこの知識はビルメンにとってもかなり重要です。ビルにはエアコンがありますし、何かトラブルがあった時に冷凍サイクルの知識があるのとないのとではやっぱり違います。
お客さんに不具合の説明をする時に分かりやすく伝えるためにも勉強しておいて損は無い知識です。
資格を持っていることで最低限の知識の証明になるのでぜひ取得しましょう!
ついでに言うと資格手当も付く会社が多いので、給料もアップしますよ。
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第三種冷凍機械責任者試験の概要|合格率と難易度について
- 試験は年に1回
- 合格率は約35%
- マークシートの筆記試験で6割得点すれば合格
- 講習を受けて科目免除も可能
- 科目免除を利用した場合の合格率は約8割
年に1回しか試験が無いのでもし落ちてしまったらまた来年まで持ち越しなのがきついです。
しっかり勉強して挑みましょう。
また、他の試験との兼ね合いもあると思いますので、受験をする時は計画的に勉強しましょう。
難易度と合格率
合格率は平成26年に19%となり、かなり難化しましたがここ最近はまた30~40%台になっているのでそこまで構えることは無いです。
30%を超えている資格試験というと、普通に勉強すれば独学でも問題なく受かるレベルだと思いますので、油断せずしっかり勉強すればきっと大丈夫です。
私も平成27年(合格率26%)の年に市販の参考書を買って独学で挑みましたが、問題なく一発合格することが出来ました。
講習を受けるのもあり?
手っ取り早く合格したいなら講習を受けるのもアリです。
試験科目には「保安管理技術」と「法令」がありますけど、講習を受けて検定に合格すると「保安管理技術」が免除されます。
ぶっちゃけ法令は簡単なので合格しやすくはなると思いますよ。
講習お金はかかりますし講習に参加しないといけないので時間もかかりますけど、高い合格率を誇るので時間とお金がある人は検討してみても良いと思います。
個人的には3冷くらいのレベルならしっかり勉強すれば受かりますし、そもそもこの資格自体そこまで早急に取るようなものでもないので講習には否定的ですけど。
職場の同僚でも講習で取得している人も居ますが、取ってしまえば同じ資格ですからね。
もし講習経由でこの資格を取りたいなら第二種冷凍機械責任者を受けるのが良いと思います。
せっかく講習を受けるなら2冷を初めから取ってしまってその後建築物環境衛生管理技術者(ビル管)の講習に繋げることも可能です。
講習を受けなくて試験で取る場合でもいきなり2冷から受ける人も結構いるのでそこはお好みで。
試験は大嫌い!「講習・免除」等で取得可能なビルメン資格まとめ
【ビルメン】建築物環境衛生管理技術者とは?【難易度・合格率】
冷凍三種のおすすめの勉強方法はこれ!
- テキストをざっと見る
- 過去問をひたすら解く
- 分からないとこはテキストで再確認
- 用語はネットで調べる
- 冷凍サイクルがとにかく理解できるように
- 問題文はしっかり読む
熱とか冷凍サイクルについて勉強したことのある人は大丈夫だと思いますが、初学者だと最初はなかなか理解することが難しいです。
私も最初の頃は参考書を読んでも訳が分からなくて本当に受かるのか不安になりました。
しかし何度も繰り返し参考書や過去問の解説を読んでいるとだんだん分かってくるので安心してください。
第三種冷凍機械責任者の試験はビルメン4点セットの中では一番難しかったですけど、勉強を継続して理解できるようになってくると楽しくなってきますし合格は近いです。
基本的に上記のように過去問演習を中心に勉強することがおすすめ。
ネットやテキストを併用して理解を深めましょう。
冷凍サイクルをイメージしてそれに当てはめて問題を解いていくので、なるべく丸暗記にならないようにしっかり理解していきましょう。
あとこの試験は問題が分かりにくいというか、引っ掛けみたいな問題もあります。
よく問題文を読んで早とちりしないように落ち着いてやっていくことをおすすめします。
合格するために冷凍サイクルの理解は必須
大事なことなので繰り返し言いますが、この試験は冷凍サイクルの理解が鍵になります。
危険物乙4やボイラー2級のように理解をしないで丸暗記で受かろうとすると返り討ちに合います。
「問題の意味」を理解して、頭の中で冷凍サイクルの状態をイメージすることが大切。
最初からいきなりは難しいと思うので、少しずつ調べて勉強していきましょう。
第三種冷凍機械責任者にかけた勉強時間は100時間でした
約100時間くらい勉強しました。
平均1日1時間くらいで約3ヶ月くらいかけて勉強していました。
結果的には結構余裕を持って合格できたのでこれくらいの勉強時間でちょうど良いと思います。
一番しんどかったのは勉強し始めた頃の「全然理解できない期間」です。
その壁を超えてからは順調に勉強が進みました。
皆さんも慣れるまでは辛いと思いますが、継続していれば楽になるので頑張ってください。
【4点】ビルメンに必要な各資格の勉強時間の合計をまとめてみた【神器】
独学で合格できた冷凍三種のおすすめ参考書
私が勉強に使っていた参考書を紹介します。
ここで紹介した参考書のみで独学で合格できました。
文字ばっかりの参考書よりは図の多い奴がおすすめです。
上記の参考書は本屋に実際に行ってみて他の参考書と見比べて選びました。
図解が豊富で視覚的に理解することが出来ます。
コンパクトにまとまっているので、文字ばっかりで嫌になるということが少ないと思います。
反面デメリットとして、コンパクトすぎて一度読んだだけで理解が難しいところがあるかもしれません。
私はそういう時はネットを併用して詳しく知りたいところを調べていました。
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いきなり第二種冷凍機械責任者からやってもいい?
基本は第三種からですが、第二種からやる人も中にはいます。
特に講習組で、「三種飛ばしていきなり二種からいこう!」って事はあり得ます。
二種からは学識で計算問題も解いていく必要があるので三種より難しいことは確実です。
一種ともなると記述式まで出てきて簡単には受からなくなります。
個人的にはコツコツ三種からレベルアップしていく方が良い気がします。
まとめ
いかがでしょうか?
第三種冷凍機械責任者試験はビルメン4点セットの中では難しい部類ですけど、しっかり勉強すれば独学で問題なく合格できます。
資格手当も出るかもしれませんし、転職にも有利な資格なので持ってて損はないですよ。
一時期は合格率の下がった時もありましたが、最近は高めで安定しているので狙い目かもしれません。
試験で取る、講習で取るなど色々と迷うと思いますが、しっかり情報収集して自分に合った取得方法を探してください。
それでは良いビルメンライフを!
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