「建築物環境衛生管理技術者(ビル管)ってよく聞くけど、どんな資格なの?」
「難易度や合格率はどうなの?」
このような疑問を持っている方はいませんか?
この記事では建築物環境衛生管理技術者(ビル管)の資格について、現役ビルメンの私が解説しています。
ビルメンテナンス業界でコスパNo.1とも言われるお得な資格なので、ぜひ最後まで読んで知っておいてくださいね。
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建築物環境衛生管理技術者の資格を簡単に紹介!
建築物環境衛生管理技術者という資格は「ビル管理士」や「ビル管」とも言われています。
建築物環境衛生管理技術者だと長いのでビルメン業界では、「ビル管」という呼び名が一般的です。
この資格はビルメン三種の神器と言われる3つの中の資格のうちの一つで、ビルメンが取得を目指す資格の中では難しい部類に入ります。
でも、三種の神器の中では一番簡単なので、意外とビル管を持っている人は多い印象です。
例えば私の働いている系列オフィスビルの現場だと約半数の人が持っています。
「ビルメンはビル管を取得して一人前」と言われるくらいで、この資格を履歴書に書いていると、「おっ!」と思われるし、持ってない人に比べて転職は格段に成功しやすくなります。
ちなみに厚生労働省管轄の国家資格で、3000平方メートル以上の建築物には必ず専任しなければならないので、ビルがある限り需要の絶えることのない安定した資格です。
以下の事項もチェックしておきましょう!
- 試験は年に1回10月
- 2019年の試験地は6ヶ所(札幌・仙台・東京・愛知・大阪・福岡)
- 試験で取得するか講習で取得するかどちら
- 受験料は13900円
- 午前3時間・午後3時間の長丁場の試験
- 5択のマークシート
- 180問あり、65%以上の得点で合格(足切り40%アリ)
午前と午後合わせて6時間もの長時間の試験になります。
次に試験科目を紹介します。
科目 | 問題数 |
建築物衛生行政概論 | 20 |
建築物の環境衛生 | 25 |
空気環境の調整 | 45 |
建築物の構造概論 | 15 |
給水及び排水の管理 | 35 |
清掃 | 25 |
ねずみ、昆虫等の防除 | 15 |
▼三種の神器って何?って方はこちらをどうぞ▼
受験資格はあるの?
受験資格はあります!
これを会社から証明してもらい、ハンコをもらわないといけません。
2年ギリギリで会社を辞めようと考えてる人がいれば、ハンコをもらってから辞める事を伝えた方が良いです(笑)
詳しい受験資格や、自分が受験資格に該当しているか不安な人は、関係機関に問い合わせましょう。
試験取得と講習取得
この資格は試験で取得する方法と講習で取得する方法の2つがあります。
暗記試験なので、独学でも勉強すれば受かるので、多くのビルメンが試験で取得しています。
講習を受けるというのはあまり聞かないです。
講習が選ばれない理由としては、大きく分けて3つあります。
- 講習時間が約100時間あり、長期間仕事を休まないといけないから
- 費用が約11万円かかり、高額だから
- 独学で試験合格を狙うことも十分可能だから
反対に、
「試験は難しくてなかなか受からないけど、時間はいくらでもある、お金がかかっても良いから楽に合格したい」
このような人には講習をおすすめします。
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ビル管理士の仕事内容は?
実際にビルメンが建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)に合格すると、どういった仕事をするのでしょうか?
ビル管理士に合格して専任されたビルメンは専任された建築物に対して以下のような仕事をしています。
- 建築物の維持管理業務の計画を立てる
- 計画した維持管理業務を実施する(役所に提出する書類の作成・工事の発注、監督など)
- 空気環境測定・水質検査
- 問題点の改善
ビルを快適に衛生的に使用できるように監督する責任者がビル管となります。
建築物の各種設備のことや、給水及び排水、さらにはねずみや昆虫に至るまで広範囲な知識が必要とされるので、幅広く色々なことに興味を持てる人が向いているかもしれません。
建築物環境衛生管理技術者の難易度・合格率はどれくらい?
過去5年間の合格率は以下のようになります。
2015年 | 18.9% |
2016年 | 28.4% |
2017年 | 13.6% |
2018年 | 21.1% |
2019年 | 12.3% |
ビル管の試験の特徴として、「合格率にバラつき」があるということがあります。
よく言われるのが、「簡単な年と難しい年が交互に来る」ということです。
これは上記の合格率の推移を見ても明らかです。
だからもし受験するのなら、簡単だと予想される年に受験することをおすすめします。
難易度としては、三種の神器と言われて上位資格の中の一つですからもちろんそれなりに難しいです。
しかし他の三種の神器の電験三種やエネルギー管理士と比べると、そこまで難しい試験ではありません。
いわゆる暗記資格なので、コツコツ暗記できる人に取ってはそれほど苦にならないと思います。
建築物環境衛生管理技術者を取得するメリット
ビルメン業界で格段に転職しやすくなる
求人を実際に見れば分かりますが、この資格があるのとないのとでは雲泥の差になります。
あとちょっとでこの資格が取れる見込みがあるのなら、絶対に取得後に転職活動した方が良いですよ。
応募条件でこの資格が必須のところもあり、そういうとこは条件が少し良いです。
リクナビNEXT に資格を登録しておいたらスカウトが来るかもしれないので忘れずに!
資格手当が付いて年収がアップ
建築物環境衛生管理技術者を持っていると多くのビルメン会社で資格手当が5000~1万円くらい付くはずです。
1万円だとして、年間12万になるので、結構大きな金額です。
仕事にやりがいが生まれる
建築物環境衛生管理技術者はビル管理全般を学べる資格です。
この資格の勉強をすると自然とビル管理全体の事が頭に入ってきます。
そうすると机の勉強と普段の仕事が結びついて、より深く理解できることでしょう。
それに伴って仕事に興味や面白みが増し、やりがいが生まれると思います。
もっと言うとビル管の資格で「選任」されることにより、責任ある仕事も任されるようになり、ビルメンテナンスの面白さに目覚めるかもしれません。
ビル管受験におすすめの通信講座
ビル管は暗記型の試験なので基本的に独学で大丈夫です。
でも勉強の仕方が分からない人やモチベーション維持ができるか不安な人は通信講座を使うのもおすすめです。
例えば、技術系の通信教育講座ならJTEX という通信講座は技術系に特化していて、ビル管、電験、エネルギー管理士全てに対応した講座があります。
独学に比べて費用はかかりますが、質問ができたり良質な教材で勉強できたりとメリットもあります。
気になる人は下記のリンクから公式サイトを見てみるのもおすすめです。
まとめ
いかがでしょうか?
建築物環境衛生管理技術者(ビル管)の資格をまとめてみました。
「この資格と取ればビルメンとして一人前!」という登竜門的な位置付けなので、
ビルメン初心者の方はまずはここを目指しましょう。
ビルメンテナンス業界で経験を積み、さらにはビル管理士まで取得すると、
より良いビルメン会社へキャリアアップできる可能性が高まります。
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