ビルの中の各種設備を点検していくことはビルメンの重要な仕事です。
点検の中には半日かけてやるようなものから、5分で終わるようなものまで存在します。
そこで今回の記事では、私の職場で5分で終わるしょうもない月例点検を紹介していきます。(とはいえ、大事な点検である事には変わりありません。しょうもないなんて言ってすいません(笑))
私の働くビルメン現場で一番しょうもない点検は「電話点検」
結論から言いますと、私の職場で一番しょうもない点検だと思うのは、
「電話点検」
です。
ビルの中には設備をおいてある部屋があり、「EPS」とか「PS」とかの名前があります。
(例えばEPSは電気系の設備がおいてある小部屋みたいなイメージです)
その部屋の中には固定電話の受話器みたいなのが壁にかけてあり、防災センターまで繋がるようになっています。
ビルメンに限らずどこの職場にもこういうのはありますし、ホームセンターなどに行っても壁をよく見たらありますよね。
「電話点検」というのはこの電話のとこに行って、受話器を上げて防災センターに繋がるかの確認の点検です。
「こちら○階の○○室です。防災センター聞こえますか?」
「はい、聞こえます」
「確認完了です。撤収します。」
マジで5分で終わって、その日の午後の予定終了!ってこともあります(笑)
もちろんこの点検も非常に重要なものです。
万一何か問題があった時に電話が防災センターまで繋がらないと、甚大なトラブルに発展しかねかません。
普段あまり使わない設備だからこそ月に1回は点検して問題なく使用できるかを確認していくことはビルメンの大事な職務です。
正直しょうもないとは思うけど、必要性はありますし、大事な点検なのです。
もちろん全ての電話を大真面目に点検していますよ!
【ビルメンの仕事内容】毎日点検・月例点検・年次点検
ビルメンの仕事の中には点検がありますが、点検には大きく分けて3つの種類があります。
それは、
- 毎日点検
- 月次点検
- 年次点検
の3つになります。
それでは各項目を簡単に説明します。
毎日点検するものとは?
ビルメンは毎日「巡回」と言って、ビルの中を歩き回り、設備や建物の異常が無いかを確認していきます。
私の職場では屋上から始まって、地下まで続き、ビルの外周も回ってしっかりチェックしています。
その巡回の時に、
- 機器のメーターを読んだり
- 照明が切れてるか確認したり
- 設備から変な音や臭いがしていないか注意したり
こういった事に気を付けながら巡回しています。
これが「毎日点検」に当たります。
こういった毎日点検で異常を早期に発見し、対応していくことはビルメンの大事な仕事なのです。
月ごとに点検するものとは?
ビルには各種設備が多数あります。
- 受配電設備
- クーリングタワー
- 受水槽
- 消防設備
- 排煙設備
- 空調設備
- ボイラー設備
こういった設備がきちんと作動するかどうかをだいたい月に1回くらいのペースで点検していきます。
設備が実際に動くかどうか、異常な動きはないかどうか、異音や異臭はないか。
設備の周りに邪魔なモノが置いてないか、ホコリや汚れはどうか。
私の職場には点検マニュアルというものがあるので、それを見ながらやれば大丈夫になっています。
月ごとなのでシフトの関係で数ヶ月経験していない月次点検みたいなのも出てきます。
そういう点検の時は久しぶりなのでマニュアルをしっかり読みながらやっています(笑)
年に1~2回点検するものとは?
大掛かりな点検だと年に1回か2回くらいかけて行います。
例えば高圧受電設備の停電作業とかですね。
こういう点検の場合は何ヶ月も前から色々と準備していきます。
年次点検が近付いてくると、所長とかはめちゃくちゃ忙しそうにしていますね。
ビルメンには5分で終わる点検も必要な理由
例え5分で終わるしょうもない点検でも午後の半日を目一杯使って予定に入れています。
なぜそんな事をするのかと言うと、他で予定外の事が起こった時の余白を作っておくためです。
ビルメンの仕事は想定外のトラブルとか機器の故障によって、その日の作業を中断して対応することもあります。
そんな時は優先度の低い月次点検は後日に回す場合もあるのです。
予定を詰めてギチギチにしていると、何か問題が起こった途端に破綻してしまうので、そうならないように余裕を持って点検日を設定しているのです。
実際に私の職場でもトラブルが続き、月次点検を後回しにして後日4つくらいの点検を一気に終わらせたといった時もありました。
臨機応変さも求められるのがビルメンの仕事の難しいところです。
ビルメンが点検作業の際に注意すること
まずは安全第一で。
ちゃんと作業手順を確認して正しいやり方で点検をします。
危ないやり方はしないようにして、分からない場合は先輩や上司にちゃんと聞きましょう。
あと点検の時は五感を使うことを意識します。
- いつもと違う音はしないか?
- 変な臭いはないか?
- 目視で異常はないか?
- 実際に触ってみて温度を確かめる
このあたりは大切なことです。
多分ビルメン初心者の場合は先輩から言われると思います。
これらの基本を守りつつ、疑問が出たらググったり考えたりしてそのまま放置したりはしないようにしましょう。
コツコツやっていけばあっという間にビルメンとして成長できますよ。
刺激のないしょうもない仕事でも積極的にやりたい方はビルメンへ
これまで説明してきたようにビルメンの仕事というのは基本的にルーティンワークで刺激のないものが多いです。(ぶっちゃけしょうもない仕事も多い)
「なんでこんなことやるの?」と疑問に思うような昔からあるよく分からない仕事もあります。
刺激があると言えば「トラブル対応」なんかはある意味エキサイティングですが、そんな刺激は要らないです(笑)
なので、
- 毎日違うことをしたい!
- 仕事を通して刺激とかやりがいを感じたい!
みたいな人は止めといたほうが無難です。
逆に「それでも良いからビルメンやってみたい!」は向いている可能性があります。
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まとめ
いかがでしょうか?
今回はビルメンの仕事内容の内、一番しょうもない点検についてお伝えしました。
しょうもないとは言いつつも大切なのは前述した通りです。
電話点検を始め、色々な点検を通して設備の知識を深めていくのがビルメンの醍醐味だと個人的には思っています。
このブログではこれからもビルメン関連の情報を発信し、ビルメンに興味のある人に役立つ情報を提供していきたいと思います。
良ければブックマークしていただけると幸いです。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました!
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