皆さん、ステイホームしていますか?
まさかこんな2020年になるとは思いもよらなかった人がほとんどだと思います。
ご存知のようにコロナショックにより様々な業界が大きな影響を受けています。
特に宿泊業・観光業・飲食業などは早くからダメージを受け、報道なども多くされていますよね。
そんな情勢の中、当ブログのメインコンテンツであるビルメンテナンス業界にもコロナショックの影響がどのように波及していくのかを考察していきたいと思います。
これは一ビルメンである僕の個人的な予想なので、判断は各自の責任でお願いしますね。
【影響1】資格試験が中止ラッシュ、ビルメンにとって悪夢の事態に
コロナショックの影響で資格試験が続々と延期・中止になっています。
ビルメンにとって最重要と言っても良い、「第二種電気工事士」の試験も中止が決まり、その他のビルメン重要資格も今後の展開がどうなるか全く予想できない状態です。
これは非常に不味いと思いますよ。
このブログでも口を酸っぱくして言っているようにビルメンにとって「資格」の存在は大きすぎるのです。
- 転職を有利に進める
- 資格手当をもらう
- 昇格や昇進の条件になっている
資格をとることでビルメンとして大きく成長し、市場価値を上げていくことができます。
その手段がコロナショックの影響で無くなってしまったというのは業界全体の価値判断基準が変わるかもしれないくらいの衝撃です。
資格ではなくて実務経験が重視されるように
これまでは実務経験だけでなく資格も評価されるというのがビルメンの良いところでした。
例えば電験三種を持っていれば少々経験が浅くても実務経験がたいしたことなくても転職では引く手あまただったりしました。
しかし今後はコロナショックの影響で資格を受けられる機会が減っていく可能性がありますよね?
その場合、資格が取れない状況なら実務経験で評価しようという流れになる可能性もあるのではないかと思います。
資格を武器に、資格に賭けてきたビルメンにとっては「そりゃないよ」という状況になってきました。
せっかく勉強したのに試験が延期・中止になる精神的ショック
ビルメン資格の中には電験やエネルギー管理士など年に1回しかない試験もあります。
そういった難関資格を目指す人は多くの場合、半年~1年前くらいからは勉強しているでしょう。
それだけ時間をかけて勉強したのに、試験が開催されるかどうかすら不透明なのは、モチベーション的に相当きついですよね。
- 来年は開催される保証はあるの?
- 1年後まで知識を維持しないといけないの?
- 難化するの?易化するの?
これらの事が気にかかり、気が気でないかもしれません。
【影響2】失業者が増え、かつてのようにビルメン人気が高まる
一昔前の景気が悪かった時はビルメンは意外と人気のある職業でした。
職業訓練校は定員オーバーで入れない人もいたし、ビルメン関連の資格を持っていても普通に落ちる人も多かった時代です。
そこから少子化や雇用状況の改善で徐々にビルメンは見向きもされなくなり、近年は人手不足で簡単になれる職業へとなりました。
しかしここに来てのコロナショックで様々な業界で失業者が増え、その人たちがビルメンを受けに来る可能性もあります。
その理由はビルメンを「底辺だけどまだマシな底辺」と思っている人が多いからではないでしょうか?
どういうことかというと、
不況になると俗に言う不人気職を受けざるを得ませんよね?
ビルメンもおそらく不人気職にカテゴライズされる場合が多いでしょう。
その不人気職の中からどれかを選ぶなら、消去法でビルメンをやりたいという人が多い気がします。
- 座っている待機時間もある
- シフト制で残業がないとこも多い
- それなりの系列系のビルメン会社なら年収400万は超える
- 前職の経験が様々に活かせる
- 自由な時間がたっぷり持てる
よくよく考えたらビルメンは上記のようなメリットがあります。
一度ドロップアウトしてしまった人にとって、かなり魅力的なメリットではないでしょうか?
こういう理由からビルメン志望者がますます増えていき、ビルメンになるための競争率が上がってしまうような気がしています。
【影響3】職業訓練校が中止になり未経験者にとっては特に厳しい世界へ
未経験者がビルメンになる場合、職業訓練校を経由するというのは鉄板中の鉄板コースです。
職業訓練校に通い、ビルメン資格を取り、訓練校に来ている求人を受けてビルメンになるという未経験者にとっては天国のようなこのルートが無くなる可能性があることを想像できますか?
小学校や中学校なども休校が続いているコロナショックの渦中で、職業訓練校も休校に追い込まれることはもはや必至でしょう。
そうなると未経験者がビルメンになるための重要なきっかけが失われ、経験者有利な転職市場へと様変わりしてしまうかもしれません。
初心者はますますビルメンになりにくく、経験者を取り合うかつてのようなビルメン業界事情になるかもしれません。
【影響4】遠隔監視の強化、少数精鋭化、巡回ビルメンの増加
ビルメンという仕事は基本的にビルに常駐して行うものですから、世間で話題になっているテレワークなどには向いていない職種です。
しかし通勤のリスクもありますし、ビルの一室にチームで24時間詰めているというのも環境的にあまりよろしくないので、何らかの対策は打っていくことになるでしょう。
例えば時差出勤でチームメンバーの勤務時間をズラしたり。
あるいは遠隔監視を強化して、常駐する人を減らし、トラブルで人手が足りない場合のみ自宅勤務の人が応援に来るなど。
いずれにせよ、少数精鋭化が進み個々人の負担は重くなる気がします。
もっと言うと、車で移動する巡回ビルメンも増えるのではないでしょうか?
車で移動し、人の少ない夜間にピンポイントで点検をして、できるだけ人との接触を避けた巡回ビルメンが増える予感がします。
こうなるとビルメンとはいえ自動車免許を持っていると有利ですね。
この世界でビルメン志望の僕たちにできること
先程も書きましたが「資格」に頼ることが不透明になっているので、資格ありきの計画は立てない方が良いです。
それを前提として、
まずは仕事を見つける。
そして実務経験をコツコツ貯めていく。
開催されるか分からないけど資格の勉強も少しはやっておく。
独立系でも系列系でも何でも良いのでまず一つ職場を確保しましょう。
できれば正社員が良いですけど、契約社員や派遣社員でもOKです。
ビルメン経験者は転職の際に予想以上に優遇されると思うので、とにかく1日でも早く「経験者」になってしまうのがおすすめ。
多少条件が悪くてもこの情勢下では仕方ない面もあります。
コロナショックが収束したら、またその時までに貯めた実務経験を活かして高待遇のところに転職したら良いのです。
今回のような非常事態には一回のジャンプで大きく「飛ぶ」ことはできません。
力を貯め、2段階、3段階のホップステップジャンプで計画的に飛んでいきましょう。
今は力を貯めるべき時ですよ!
まとめ
いかがでしょうか?
コロナショックがビルメン業界に与える影響について考察しました。
景気の悪化はジワジワと進行していくと思います。
私たちにできることは出来るだけ早く仕事に就くこと。
そして経験と知識を貯めて可能なら資格も取ること。
すぐには無理かもしれないけど、将来きっと報われる日が来ると信じましょう。
下記に私が使っていた転職サイトを貼っておきます。
ビルメンも今後は倍率が高くなっていくことが予想されるので、ビルメンに限らず幅広く職業について相談してみるのも良いかもしれません。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました!
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